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TRCダンパー

木造住宅用地震対策 制震システム

TRCダンパー

TRCダンパーとは

実大実験による震度6相当の地震で、水平変位を最大50%程度減少させる「制震装置」。
TRCダンパーは特殊粘弾性ゴムで地震エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収し、木造住宅を守る制震装置です。
「制震」は建築コストに対して安価に建物の安全性を高める技術です。

TRCダンパーのメリット

現在の耐震設計では、「共振」による増幅を抑えるために、エネルギーの吸収を躰体を壊すこと(塑性変形)で行われています。
しかし、地震で倒壊に至らなくても、地震後に建物を再利用できない可能性があります。一方、制震設計では、搭載したTRCダンパーが地震エネルギーを熱エネルギーに変換して吸収することで、その増幅が大幅に抑えられ、地震後にも建物の再利用が可能です。

TRCダンパーの特徴

  • 「繰り返しの地震」に強い、高い制震効果を実証

    極大地震・繰り返し地震双方で、水平変位を約50%低減。また、繰り返しの地震では、3回目での釘抜け本数が耐震住宅の「わずか10%程度」という結果になりました。

  • 低コストで高い性能を発揮

    1棟あたりTRCダンパーを4本設置すると、最大50%地震の揺れを低減することができます。
    施工箇所が少ない分、費用を抑えることができ、また、耐力壁工事とともに施工が可能なため、リフォーム時にも低コストで導入が可能です。

  • 新築リフォーム向けに、認定評価を取得

    • 新築時は耐力壁として壁量への
      カウントが可能

    • リフォーム時、耐震評点への
      カウント・補助金の取得も可能

  • 短時間で施工が可能

    TRCダンパーは、筋交いと同様の方法で施工することができます。そのため、大工さん余計な負担をかけません。
    特別な工具も必要なく、大工さん一人で施工が可能なため、 TRCダンパーの設置に要する時間は、1箇所あたりわずか30分程度です。

  • シミュレーションで設置効果を提案

    工務店様に対しては、建築設計において最も精度が高い、「時刻暦応答解析」を実施。設置効果・設置本数・設置場所のご提案をいたします。

住友理工の制震システム

住宅の地震対策には、主に「耐震」と「制震」がありますが、「耐震」だけでは繰り返しの地震が発生した際、強度が落ちてしまうことがあります。揺れ自体を軽減させる「制震」を加えることで、建物の損傷を抑えることが可能になり、同時に、家具の転倒や飛散による被害の軽減も期待できます。

耐震住宅

  • 壁を増やしたり固くして、地震の揺れに耐える

  • 繰り返しの地震がある度に建物にダメージが蓄積し、
    強度が落ちる

制震住宅

  • 地震エネルギーを吸収して建物の揺れを低減

  • 繰り返しの地震に対しても
    有効

  • 筋交いなど構造部材の
    損傷低減

  • 免震と比べて低コスト

TRCダンパーの仕組み

自動車用防振ゴムにおいて世界シェアNo,1を誇る、住友理工の防振ゴム技術を応用して開発。
「特殊粘弾性ゴム」が、揺れを低減します。

  • 建物の揺れに応じてダンパーが
    伸び縮み

  • ダンパー内のゴムが地震エネルギーを
    熱エネルギーに瞬時に変換

  • 特殊なゴムがエネルギーを
    吸収